MOSには、さまざまなオフィスソフトに関する試験があります。そのなかでも、Excelはメジャーなオフィスソフトであり、ビジネスシーンで使われる機会も少なくありません。
この記事では、MOSのExcelの試験バージョンや、合格点・合格率の目安などを解説します。MOS試験を合格するための勉強時間や勉強方法なども解説するので、参考にしてください。
MOSとは?
MOSとは、Microsoft Office Specialist(マイクロソフトオフィススペシャリスト)の略称です。国際的な資格であり、ExcelやWordといった、マイクロソフト社製品に関するスキル・知識を証明できます。MOSを取得すれば就職・転職が有利になったり、業務を効率化できるスキルや知識を得られたりします。
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MOSのレベル設定
MOSのレベル設定は、一般と上級の2つです。ここからは、それぞれのレベルの詳細を解説します。
一般(スペシャリスト/アソシエイト)
MOSにおける2種類の難易度の内の1つが、一般(スペシャリスト/アソシエイト)です。一般(スペシャリスト/アソシエイト)は、基礎レベルのスキル・技術の保有を証明します。事務作業において利用されやすい機能を学べるため、実務に即しているレベルでもあります。
上級(エキスパート)
上級(エキスパート)は、一般(スペシャリスト/アソシエイト)よりも難しいレベルです。基礎的なスキル・知識のみならず、高度なスキル・知識を問われます。会社組織における管理に関する領域に触れるため、効率的にソフトを使用できることが求められます。
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MOSのExcelにおけるレベルごとの違い
MOSのExcelにおけるレベルごとの違いとして挙げられることが、難易度と出題範囲です。以下は、レベルごとの違いについての詳細です。
難易度
MOSの試験はレベルごとに難易度が異なります。それぞれのレベルにおける、難易度の目安は以下のとおりです。
一般(スペシャリスト/アソシエイト)の難易度
一般(スペシャリスト/アソシエイト)では、基礎的なスキルや技術が求められます。そのため、試験の難易度はそれほど高くありません。初めてマイクロソフト社製品に関して勉強する人でも、合格が目指せるラインです。
上級(エキスパート)の難易度
上級(エキスパート)は、一般(スペシャリスト/アソシエイト)の上位にあたるレベルです。上級(エキスパート)では高度なスキルや知識が求められるため、難易度は高い傾向にあります。具体的には、会社組織における情報管理や、グループワークを意識したスキル・知識が必要です。
出題範囲
難易度によって出題範囲も異なります。それぞれのレベルごとの出題範囲は、下記のとおりです。
一般(スペシャリスト/アソシエイト)の出題範囲
一般(スペシャリスト/アソシエイト)の出題範囲は、一般的な事務作業で使用されやすい機能が中心です。具体的な出題範囲として、以下のような内容が挙げられます。
- ワークシートやブックの作成と管理
- セルやセル範囲のデータの管理
- テーブルの作成
- 数式や関数を使用した演算の実行
- グラフやオブジェクトの作成
一般(スペシャリスト/アソシエイト)の出題範囲は、表やグラフの作成・編集に関するスキルが多い傾向にあります。
上級(エキスパート)の出題範囲
上級(エキスパート)の出題範囲は、一般(スペシャリスト/アソシエイト)よりも高度な内容が多くなっています。具体的な出題範囲は、以下のとおりです。
- ブックのオプションと設定の管理
- ユーザー定義のデータ表示形式やレイアウトの適用
- 高度な機能を使用した数式の作成
- 高度な機能を使用したグラフやテーブルの作成
上級(エキスパート)の出題範囲は、関数やレイアウトの設定に関するものが多くあります。また、フォーマットを整えることにも重点が置かれています。
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MOSのExcelの試験バージョン
MOSで扱われるExcelのバージョンは複数あるため、受験をする際は任意のバージョンから選択が可能です。最新のバージョンを選ぶ以外にも、勤務先で使用しているバージョンに合わせる方法もあります。以下は、一般(スペシャリスト/アソシエイト)と、上級(エキスパート)のそれぞれの試験で使われる、Excelのバージョンです。
一般(スペシャリスト/アソシエイト) | 上級(エキスパート) |
Excel 365 | Excel 365 エキスパート |
Excel 2019 | Excel 2019 エキスパート |
Excel 2016 | Excel 2016 エキスパート |
MOSの合格点
MOSの明確な合格点は公表されていませんが、1000点満点中550点~850点が目安と案内されています。合格点は試験問題の更新に合わせて変動しますが、ほとんどの試験で700点以上を取れれば合格とされています。なお、合格点は試験終了後のパソコン画面や、試験終了後に受け取れる試験結果レポートで確認が可能です。
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MOSの合格率
MOSの詳細な合格率は、公式には発表されていません。しかし、MOS資格の取得に向けた授業を展開している、パソコン教室や通信講座などが、おおよその合格率を公表しています。具体的には、一般(スペシャリスト/アソシエイト)なら約80%、上級(エキスパート)約60%が目安とされています。
MOS試験を合格するための勉強時間
MOS試験を合格するためには勉強が欠かせません。ここからは、それぞれのレベルや習熟度ごとに、勉強時間の目安を解説します。
一般(スペシャリスト/アソシエイト)の勉強時間
一般(スペシャリスト/アソシエイト)の合格に必要な勉強時間は、20~80時間が目安とされています。習熟度ごとの勉強時間の目安は、以下のとおりです。
習熟度 | 勉強時間の目安 |
さまざまな機能を使いこなせる | 20時間 |
オフィスソフトを使ったことがある | 30~40時間 |
オフィスソフトを使ったことがない | 80時間 |
上級(エキスパート)の勉強時間
上級(エキスパート)の合格に必要な勉強時間の目安は、45~80時間程度とされています。習熟度ごとの勉強時間の目安は、下記のとおりです。
習熟度 | 勉強時間の目安 |
パソコンに関する知識がある | 45時間 |
オフィスソフトの初心者 | 80時間 |
初心者の場合は、1日2時間を目安に勉強すると、3か月程度で合格できる計算です。
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MOS資格を取得するための勉強方法
MOS資格を取得するための勉強方法は多岐に渡ります。ここからは、代表的な勉強方法とそれぞれの特徴を解説します。
パソコン教室を利用する
パソコン教室では、講師に直接指導してもらいながら、MOS試験に関する勉強を効率的に進められます。自宅にパソコンがなくても勉強できたり、分からない部分をその場で聞けたりすることが利点です。
しかし、勉強をするためにパソコン教室へ通う必要があるため、場所や時間的な制約があります。社会人の場合は、通いやすい時間と場所で教室を選ぶことが大切です。
通信講座で勉強する
通信講座なら、パソコンを持っていれば好きなタイミングで勉強ができます。時間的な制約がないため、時間的な制約がある社会人や、自分のペースで勉強したい人におすすめです。また、分からない部分はサポートしてもらえるため、独学では不安という人にも合っています。
一方で、教室よりも質問が回答されるまでタイムラグが生じることがある点に注意が必要です。また、独学よりも費用がかかることも考慮する必要があります。
テキストを活用して独学する
MOSの試験対策となるテキストを活用すれば、独学で勉強を進めることも可能です。自分のペースで勉強を進められるため、時間的に制約がある人でも勉強しやすいでしょう。また、費用もパソコン教室や通信講座と比べて抑え目な傾向にあります。
しかし、自分で計画的に勉強を進めることが求められるほか、分からない部分を誰かに質問できない点には注意が必要です。
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MOSを習得する過程で学んだ知識・スキルは実務に活かせるほか、資格を保有していることで就職・転職が有利になる場合も少なくありません。しかし、MOSを合格するために必要な時間や適切な勉強方法は、パソコン・Excelに関する習熟度によって左右されます。特に、パソコンやExcelを使い慣れていない人は、独学による勉強よりもパソコン教室を利用することがおすすめです。
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