Excelの魅力をお伝えする「パソコン教室ISA」ライターチームです。
Excel(エクセル)はパソコンに限らず、iPhoneでも使用できる便利なツールです。多くのビジネスシーンや日常生活で利用されているExcelですが、iPhone版を活用することで、さらに利便性が向上します。
この記事では、iPhone版のExcelについて詳しく解説します。iPhone版のExcelの機能や基本的な使い方もまとめているので、ぜひ参考にしてください。
iPhone版のExcel(エクセル)とは
Excel(エクセル)とは、Microsoft社が開発や販売を行っているパソコン向けのソフトです。ExcelにはiPhone版も存在し、さまざまな操作に対応しています。iPhone版のExcelは、一部の機能を無料で利用可能です。10.1インチ以下のモバイル端末に対しては、基本機能が無料で提供されています。
無料版には機能制限があり、使用できる機能は基本機能のみとなっています。使用できる機能を増やすには、サブスクリプション契約により有料版を使用する必要があります。
パソコンスクールISA
Office・IT・プログラミング等の
パソコンスキルアップを徹底サポート!
東京、横浜、埼玉、千葉の
最寄駅5分以内!オンライン授業も
iPhone版のExcelの機能
iPhone版のExcelでは、どのような機能を利用できるのでしょうか。無料版と有料版の機能について、それぞれ解説します。
無料版
iPhone版のExcelの無料版では、基本機能を使用できます。具体的な機能は以下の通りです。
- ファイルの閲覧
- ファイルの編集
- ファイルの新規作成
- 数式や関数
- フィルタ
- 並べ替え
- シートの利用
- フォントサイズや色の変更
使用できる機能は、あくまで基本的な機能のみです。そのため、ピポットテーブルやワードアートなどの高度な作業には対応していません。とはいえ、簡単な数値の変更や資料の確認などは問題なく行えます。
有料版
Excelの有料版を使用するには、Microsoft365を契約する必要があります。料金は月額1,490円(2024年7月現在)です。有料版なら、Excelの多様な機能を利用できます。有料版で使用できる具体的な機能と特徴は以下の通りです。
- ワードアートの挿入・編集:資料のビジュアル効果を向上できる
- ピボットテーブルのスタイルや構成の編集:カスタマイズされたレポートを作成できる
- 色作成・図形の塗りつぶし:プレゼンテーション資料やデータシートを視覚的に分かりやすくできる
- 画像に影を追加:画像に立体感を与えられる
iPhoneでもExcelを幅広く使いこなしたい場合は、有料版の契約をする必要があります。
有料版はExcelに限らずさまざまな機能を利用可能
Microsoft 365の契約をすれば、ExcelだけでなくMicrosoftの有料サービスを利用できます。具体的には、Word、PowerPoint、Outlookなどのアプリケーションも利用可能です。また、1TBの容量のOneDriveも使用できるため、各種データ保存の利便性が高まるでしょう。
パソコン教室ISAの体験授業で自分にあったレベルを相談してみる
\ Excel講座の詳しい情報を受け取る /
iPhone版のExcelの基本的な使い方
ここでは、iPhone版のExcelについて基本的な使用方法を解説します。
新規作成
Excelの画面下中央にある「+」のアイコンをタップすると、ファイルのテンプレートがグリッド表示されます。任意のテンプレートを選べば、ファイルの新規作成が可能です。なお、空白のブックをタップすれば、ファイルを新規作成できます。
編集
iPhone版のExcelでも、さまざまな編集が可能です。具体的な編集の種類や内容について解説します。
直接入力
それぞれのセルについて編集作業ができます。任意のセルをタップすれば自動的にキーボードが立ち上がるため、文字や数字などを入力しましょう。
挿入
Excelでは、グラフ、画像、図形なども扱えます。必要に応じてそれぞれ挿入しましょう。ただし、無料版の場合、ピボットテーブルの新規作成やスタイルの変更などには対応していません。
数式
計算が必要な場合、プルダウン形式で任意の数式を選択できるようになっています。iPhoneでも多くの数式を扱えるため便利です。たとえば、パソコン版で作成したファイルを取り込んで編集することも可能です。
表示
iPhone版のExcelにも表示メニューがあり、たとえばセルの固定機能も使用できます。パソコンでExcelのファイルを作成して先頭の列を固定している場合、固定されているセルが全面に表示されるケースもあります。そのままでは操作が難しいため、セルの固定を解除したうえで編集作業を行いましょう。
保存
iPhoneで作成や編集したExcelのファイルも保存が可能です。保存方法には、「自動保存」と「手動保存」の2種類があります。ファイルを開いた状態で右上のメニューボタンをタップして「自動保存」のボタンをオンにすれば自動保存の機能が有効になります。
自動保存をオフにしている場合に内容を保存するには、手動保存が必要です。「自動保存」のボタンの下に「保存」というボタンがあり、タップすると保存先のフォルダを選択できます。任意の名前や場所を選び、ファイルを保存しましょう。
パソコンスクールISA
Office・IT・プログラミング等の
パソコンスキルアップを徹底サポート!
東京、横浜、埼玉、千葉の
最寄駅5分以内!オンライン授業も
iPhone版のExcelではできないこと
iPhone版のExcelでは利用できない機能もあるため、使用する際は注意しましょう。利用できない機能をあげると、以下の通りです。
- ピボットテーブルの作成
- ヘッダー・フッター
- テーマ
- カスタムテーマ
- 定義された名前
- 外部データの取り込み
- シートの保護
- ブックの保護
- ブックの共有
- 変更履歴の記録
有料版でもピポットテーブルの作成には対応していません。ただし、スタイルや構成の編集は可能です。iPhone版のExcelではすべての機能を利用できるわけではないため、パソコンを使用できない外出先などで、ファイルの閲覧や簡単な編集をする目的で活用するとよいでしょう。
iPhone版のExcelで発生しやすいトラブルと対処法
ここでは、iPhone版のExcelで発生しやすいトラブルについて、対処法とともに解説します。
Excelを見られない
データを確認できないときは、さまざまな要因が考えられます。具体的には以下の通りです。
- Excelのアプリがダウンロードされていない
- Excelのアプリのバージョンが古い
- ファイルの容量が大きいために展開に時間がかかっている
- iPhoneのストレージが不足している
iPhone版のExcelを利用するにはアプリが必要です。App Storeで最新バージョンのアプリをダウンロードしましょう。また、ファイルの展開に時間がかかっている場合、少し時間を置くと解決する可能性が高いです。大きなファイルを展開するためには、iPhoneのストレージに十分な空きが必要なので、不要なデータやアプリの削除も検討しましょう。
Excelで入力ができない
入力キーパッドが表示されず文字や数字を入力できない場合、セルを選択できていないと考えられます。セルを選択するには、入力したいセルをダブルタップしましょう。
Excelの編集ができない
Excelの編集ができないときは、編集権限がない可能性があります。他人から共有されたファイルであれば、管理者に権限の付与を依頼しましょう。また、iPhone版のExcelではマクロを使用できません。よって、マクロが含まれているファイルは、スムーズに編集できないケースがあります。
\ Excel講座の詳しい情報を受け取る /
iPhoneで作成したファイルをパソコンで見る方法
iPhoneで作成したExcelのファイルをパソコンで見るには、どうすればよいのでしょうか。以下で詳しく解説します。
One Drive
One Driveは、Microsoft社が提供しているオンラインストレージサービスです。無料で5GBまで使用できます。また、Microsoft 365の契約をすると、1TBまで使用できる容量を増やすことが可能です。
パソコンでファイルを見るには、ブラウザでOneDriveにアクセスし、Microsoftアカウントでログインします。アップロードしたファイルを見つけて開けば、Excel Onlineで編集できます。オフラインで作業したい場合は、パソコンにOneDriveアプリをインストールしておきましょう。
iCloud
iPhoneとともにMacを使用しているなら、iCloudの活用もおすすめです。ファイルの同期にかかるスピードが速く、iPhoneで作成・編集したExcelファイルをパソコンで使用できます。iCloudに保存されたファイルは、Appleのセキュリティプロトコルにより保護されており、定期的なバックアップも自動で行われます。
まとめ
iPhone版のExcelは、ファイルの閲覧や簡単な編集作業などに対応しています。iPhone版のExcelを利用するにはアプリが必要であるため、ダウンロードして利用しましょう。ただし、Excelのすべての機能を利用できるわけではなく、パソコンとの使い分けも大切です。
ISAパソコン教室は、当社の従業員が講師を担当している質の高い教室です。Microsoftジャパンが年1社選定するLearning Awardをここ10年で3度受賞した実績もあります。Excelを使いこなすスキルを身につけるために、ぜひ受講をご検討ください。